富豪不動産の大倉社長です。
2025/06/18
富豪不動産の大倉社長です。
今回は"マンション修繕積立金を私的に使い込んでしまった理事長のお話し"です。
動画にもありますが、
結論から言うと理事長が"愛人のために"私的に使い込んでしまっていた事件です。
約8年前、60代ご夫婦をとあるマンションに案内しました。立地、内装や価格面、眺望なども希望に合致する物件でした。すぐに購入申込を頂きご契約に向けた物件の調査、管理組合へのヒアリング等を行いました。
契約前に不動産会社が必ず行う調査で、
①修繕積立金の議事録への記載されている額
と
②管理組合理事長ヒアリングの金額
が異なることが分かりました。
最初は理事会後に、大規模修繕や屋上防水で費用を掛けているのだと思っておりましたが、修繕履歴を確認しても記載はありませんでした。
不安に思い売主様にも本件をヒアリングしましたが、【自主管理マンションであり理事長が口座を管理しているので、分からない】とのこと。
再度、理事長ヒアリング実施したところ、歯切れが悪く、議事録記載金額2200万と管理組合口座残高500万の差がある点を指摘したところ、折れたようで私的に流用していた事が発覚しました。
折角、気に入って頂いたものの、60代ご夫婦からは【終の住処として検討したものの、今回はご縁が無かった】とのことでキャンセルに至りました。
当たり前だと思います。正しい選択だと思います。
私は個人は営業担当としての成果が上がらなかったですが、結果的に別のマンションでこのお客様とは取引させていただきました。
最後にお客様からは
【あの時、修繕積立金の横領について、徹底的に調べてくれた大倉さんは頼もしかったです】と言ってくれました。
辛い事も苦しい事もその瞬間は耐えがたいものですが、大きな問題から目を背けずさっかり向き合う事で、最終的に"信頼"という大きな果実を得る事が出来ました。
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